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〜マクロファージという司令塔の話〜
忙しい時期を乗り切ったあとに風邪をひく。
大きな仕事が終わった途端に体調を崩す。
休みに入った瞬間に熱が出る。
そんな経験はありませんか。
「気が抜けたからだよ」
と言われることもあります。
もちろん、それも一つの見方かもしれません。
でも実際には、
私たちの身体の中で起きていることには、もっとはっきりとした理由があります。
それは意志や根性の問題ではなく、
身体を守る仕組みが一時的に疲れている状態なのです。
私たちは毎日、守られている
普段あまり意識することはありませんが、
私たちの身体は毎日、
細菌
ウイルス
花粉
ほこり
さまざまな刺激にさらされています。
それでも大きな問題なく過ごせるのは、
身体に「守る仕組み」が備わっているからです。
これを免疫と呼びます。
免疫には二つの役割がある
免疫には大きく分けて二つあります。
一つは、
病原体を記憶して対応する「獲得免疫」。
もう一つは、
生まれながらに備わっている「自然免疫」です。
実は、
身体を守る最前線で働いているのは自然免疫です。
そしてその中心にいるのが、
マクロファージ
という細胞です。
マクロファージは「身体の司令塔」
マクロファージは、
身体の中を見回るパトロール役です。
不要なものを片付ける。
異常を見つける。
必要な情報を他の免疫細胞へ伝える。
いわば、
掃除係
見張り役
司令塔
を同時に担っています。
私たちが健康に過ごせるのは、
このマクロファージが働いているからと言っても過言ではありません。
頑張り続けると何が起きるのか
人は疲れると筋肉だけが疲弊するわけではありません。
睡眠不足。
精神的ストレス。
長時間労働。
季節の変化。
こうした負荷が続くと、
身体全体の回復力にも影響が出てきます。
その結果として、
風邪をひきやすい。
口内炎ができる。
肌荒れが続く。
疲れが抜けにくい。
そんな状態が起こりやすくなります。
これは、
「根性が足りない」
からではありません。
身体の守る力が少し疲れている状態なのです。
マクロファージを支えるという考え方
健康のために何か特別なことをしなければならない。
そう考える人もいます。
でも本当に大切なのは、
身体が本来持っている仕組みを支えること
です。
その一つとして注目されているのがLPSです。
LPS(リポポリサッカライド)は、
土壌や植物に共生する微生物由来の成分です。
自然免疫の中心で働くマクロファージとの関わりが研究されており、
「免疫ビタミン」
とも呼ばれています。
現代人は土や自然と離れて暮らしている
昔の人は、
畑仕事をし、
土に触れ、
皮付きの野菜を食べていました。
しかし現代では、
加工食品が増え、
自然との接点も少なくなりました。
便利になった一方で、
自然の中にあったものを取り入れる機会は減っています。
そのため、
玄米
れんこん
きのこ
海藻
などを意識的に取り入れることも大切だと言われています。
崩れてからではなく、崩れにくくする
私たちは、
不調が出てから健康を意識しがちです。
でも本当に大切なのは、
崩れないこと。
そして、
崩れても戻れること。
だと思っています。
責任を持って働く人。
家族を支える人。
止まれない人。
そんな人ほど、
気合いではなく土台が必要です。
身体は毎日、
静かに働き続けています。
だから私たちも、
静かに整え続ける。
その積み重ねが、
「戻れる身体」
につながっていくのだと思います。
山門良子
梅雨の時期に感じる「なんとなく重い」「疲れが抜けない」という感覚については、こちらの記事でも書いています。
→責任感で動いている人ほど、梅雨に負荷が溜まる

